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原因不明の歯の痛み。神経が死んでいるとの診断!
歯茎の色が黒ずんだり、白かったり、口腔に問題がありそうだと心配していた頃、一本の歯に傷みが出てきました。歯にフォークなどが当たると響くように痛むのです。
歯科で、診察を受けると、「神経が死んでいるようだから、今から神経を抜きます」と言われ、突然のことにびっくり!以前、別の歯の神経を抜いたあとから、手に水疱ができたので、神経を抜くことには強い抵抗がありました。
手の水疱と歯の神経との関連は明確ではないものの、元からあるものを取り去るのは勇気が要ります。しかも、虫歯が悪化したとか、ぶつけたなどの原因がなかったので、言われてすぐに神経を抜く気にはなれませんでした。
医師は、以下のことから神経が死んでいると判断。
- 叩いて痛みがある。
- 電流を最大にして流しても何も感じない。
このようなケースでは、通常神経を抜くとのことでした。
「考えさせてください」と言い、痛み止めを処方してもらいましたが、「放置すると、死んだ神経が腐ってくることもある」とも言われたいへんショックを受けました。
インターネットで調べると、抜髄(神経を抜く)や抜歯は臓器に悪影響を与える、との記事もあります。
EMIRA 死んだ神経まで生き返る!? 歯と全身の相関性が持つ再生医療への可能性 2019.02.12
そこで、過去に薬品のアレルギー検査で受診したことがある、東京医科歯科大学でセカンドオピニオンを受けることにしました。
セカンドオピニオン受診
東京医科歯科大学の予約はすぐには取れません。紹介状があると少しは早くなりますが、それでも1か月は待たなければなりませんでした。
そんなに放っておいて大丈夫かと思いましたが、痛み止めで様子を見ながら受診の日を待つしかありません。痛み止めの薬を適度に調節しながら飲んでしのぎ、セカンドオピニオンを受ける頃には、痛みは少し和らいでいました。
東京医科歯科大学の診察は、患者と医師が何組もいる大きな部屋で行われていました。
診察では、電気を通したり、冷たいものを歯の表と裏に何度も置いたりして、歯の神経がほんとうに死んでいるかを確認しました。「何かを感じたら、言ってください」と言われたので、僅かな感覚があったときには、そのことを伝えました。
隣の歯より感覚がだいぶ鈍いことは明らかで、この程度の感覚で伝えていいのか最初は迷いましたが、少しでも刺激を感じたら伝えたほうが正確な判断ができるます、と言われ安心しました。
最初に受診した歯科との違いは、僅かに位置を変えたりしながら何度も試してくれたことです。
以上のような診察に加え、痛みのある歯のX線写真を撮りました。
結果:抜髄の必要性診断
診察と検査の結果が終わり、いよいよ結果です。やはり神経を抜くことになるかと、怖々でしたが「神経が死んでいると断定できない」というのが医師の診断でした。
診断
検査内容 | 診断 |
X線 | 少し黒くなっている部分があるが、これだけで神経が死んでいるとは言えない。 |
電気を流す。冷たいものを歯の表と裏に何度か置く。 | 時々鈍い感覚があったので、全く反応なしとは言えない。 |
- 根が腫れる
- 膿がでる
などの症状が現れたら、その時に再度歯科を受診してください、との指示がありました。
神経が死ぬ要因と歯の感覚が鈍い理由
その他の医師への質問と回答です。
歯の神経が死ぬ要因にはどんなものがありますか?
①虫歯
②割れやヒビ
がありますが今回はどちらも該当しませんね。
隣の歯と比べて、感覚が鈍い理由としては、
詰め物が入っている可能性があります。
詰め物かどうかは見ても分からないのですか?
分からないものもあります。
💡そういえば、20年以上前に前歯を治療し詰め物をした記憶がありました。前歯には金属が使えないので白い詰め物をしたはずです。その記憶が正しければ、感覚が鈍かったのはそのためと考えられます。
虫歯やヒビなど外傷がないのに神経を抜く場合、その歯は捨てるしかないのか聞いてみました。
今回は虫歯ではないので、もし神経を抜いたらその歯は使えますか?
歯に虫歯がなく良い状態であれば、神経を抜いてもその歯は使えます。
よかった!歯も自分の体の一部ですから、使えるなら義歯より自分の歯を使いたい。今後神経を抜くときのために覚えておきましょう。
セカンドオピニオンでわかったこと・感想
セカンドオピニオンを受診して、歯の感覚が鈍くても神経を抜く必要がないケースもあることが分かりました。
その後、1年半以上経ちましたが、歯は何の問題もありません。
担当の医師にもよるかもしれませんが、今回受診した東京医科歯科大学附属病院の診察は丁寧で満足できるものでした。
同じ歯科医でも診断結果が違うことを目の当たりにして、治療方針に納得がいかない場合や、重大な決断を迫られたときは、セカンドオピニオンを積極的に活用すべきと痛感しました。
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